明けましておめでとうございます。
タッキーです。
今年も遊戯王のブログをちょくちょく書いていきますのでどうぞよろしくお願いします。
さて今回は新年早々情報が出た新規カード、森羅の舞踏娘 ピオネと六花デッキについての記事です。あとついでに《セリオンズ“リリー”ボレア》についても書きます。今回は大会で使うことは考慮せず身内やカジュアル同士での決闘を前提にした記事です。そのことを考慮した上でお読みください。
《森羅の舞踏娘 ピオネ》
明けましておめでとうございます。
— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) 2021年12月31日
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✨『森羅の舞踏娘-ピオネ』✨収録❗️
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効果は見てのとおり植物でしか使えないけど、成功すればノーコストで2体展開できるリンクです。出したモンスターは「基本的には」リンク素材にはできません。シンクロエクシーズなどに使うのが基本です。②の効果も考えると森羅がX召喚カテゴリーなのも相まってX召喚加速装置ということです。
さてこいつ、一見するとギャンブルカードに見えるので強くないように見えますよね?実際ギャンブルカードです。ごりごりの森羅デッキにするか、デッキトップを仕込むカードを多めに積まない限りただのギャンブルです。今回の記事は六花デッキにおけるピオネの使い方の考察なので、先に述べた2つのやり方はもはや六花デッキからかけ離れるので今回はなしです。
では六花デッキでこいつをどう使うか。
考えました。
ますピオネ登場前の六花の構築がこれです。
デッキ内の植物族が29枚です。3/4が植物族なので特に仕込みしなくても植物2枚くらい出そうじゃないですか?なので深いこと考えずこの構築にピオネ入れただけで回してみました。
ブログ用
— 決闘者タッキー (@duelist_tacky) 2022年1月5日
ピオネ入れたカジュアル用の六花で展開した結果の動画。適当な初手ハンで一人回しした結果を動画用にまとめました。裏側のがピオネ。
最終盤面はジャスミンカンザシティアドロップハイペリュトンマジョラム+エンドフェイズにシクランが自身の効果で蘇生されます。
詳細はブログに書きます。 pic.twitter.com/EOnP6GK1SJ
めっちゃ強い盤面できちゃったよ。
最終盤面
↙ ↘
ティア シクラ マジョ ハイペ カンザシ
恵みの風
全体効果破壊耐性1回、植物全員対象取られない、ジャスミンとリンク先2体に戦闘破壊耐性、フリーチェーンリリース1回、ほぼフリーチェーン破壊1回、モンスター効果無効破壊1回、サーチ1回
これはやばい。なぜならこの盤面はかつて試した芝刈り60六花で超上振れたときにしか起きなかった最強盤面だからです。それをピオネ入れただけで簡単にできてしまいました。これはヤバい。めっちゃ考える必要がありそうです。
ということでめっちゃ一人回しして考えました。
上記動画の展開解説
初手:恵みの風、ローリエ、ボタン、バラガール、にん人
にん人ns→にん人コストにボタン効果自身ss→処理後ボタンサーチ効果チェーンバラガール自身ss→絢爛サーチ、バラガールss→ボタンとバラガールでリンク、ピオネ→ピオネ効果、めくれたのがイングナル、ひとひら、スポーア、スポーアを墓地に、残りの2体をリンク先にss→イングナル効果墓地のボタンss→ひとひら起動効果スノードロップサーチ→絢爛リリースなしで発動、ヘレボラスサーチ→ピオネ効果対象墓地のにん人、リンク先のイングナル、ひとひらをにん人と同じ☆4に→その2体でX召喚ストレナエをピオネのリンク先に→ストレナエ起動効果墓地の絢爛サルベージ→ボタンリリースしてスノードロップ効果、自身とローリエss→ローリエとピオネでリンク召喚、ジャスミン→ローリエ効果ライフ回復→ジャスミン効果プリムサーチ→ジャスミン起動効果、ストレナエリリースしてロンファをデッキからss→ストレナエ効果ハイペリュトンss、チェーン手札のプリム自身ss→ロンファ効果自身リリース、デッキからマルデルss→マルデル効果シクランサーチ→スノードロップ効果対象プリム、全員☆4→プリム効果自身とスノードロップの☆を2つ上げる(結果両方とも☆6)→☆6のプリムとスノードロップでX召喚、カンザシ→手札のヘレボラスコストに墓地のにん人効果自身ss→墓地のロンファ除外してスポーア効果自身ss、チェーンハイペリュトン、墓地のローリエをX素材に→スポーア☆4でss→手札のシクラン効果スポーアの☆を2つ下げる(結果スポーア☆2)→☆4にん人と☆2スポーアでS召喚マジョラム→マルデルリリースして墓地のヘレボラス効果自身ss→カンザシ効果、X素材のスノードロップ取り除いてそのスノードロップを蘇生→☆8のヘレボラスとスノードロップでX召喚、ティアドロップ→恵みの風セット→エンドフェイズ、シクラン効果自身ss
ライフ:8500(相手ターン中に更に500+500回復可能)
手札に絢爛
墓地にひとひら、ヘレボラス、にん人
展開の仕方
まず初手を見たら真っ先にピオネを立てることを考えます。そしてピオネで2体出たらストレナエを出すようにします。そしてピオネと誰かでジャスミンを立てます。ここまで来たら簡単です。今までブログで解説してきた展開パターンと同じです。過去のブログを参照してください。
ピオネの使い方はとても簡単。初動です。そしてピオネを素材にジャスミンを出す、ピオネでssしたやつでストレナエをX召喚する。それだけです。重要なのは今までジャスミンとストレナエを同時に立てるには手札4枚使うのが当たり前だったのが、ピオネを使えばより少ない札で成り立つし、多少事故ハンドでもかなりの盤面を作れるのです。ただしハイペリュトンを立てるためにはほとんどの場合ヘレボラスの墓地効果を使う必要があるのでヘレボラスにアクセスする方法を考えながら動く必要があります。
ちなみにマジョラムを立てる方法はこのデッキでは2パターンしかありません。チューナーがスポーアとバラガールだけなので、その2体を使ったレベルの組み合わせでしか出せないということです。スポーアの場合は基本的に墓地の☆1を除外して☆2の状態で自己再生して☆4とシンクロします。ほとんどの場合にん人の手札コストでスポーアを落としてにん人とスポーアで出します。バラガールの場合、☆3とシンクロしなければいけません。このデッキでは☆3はロンファしかいません。なのでバラガールはロンファとシンクロが基本です。実はロンファの効果は自分フィールドの植物なら誰でもいいのでロンファ自身を残して違うやつをリリースして効果発動でもいけるのです。これをすればバラガールと自然にシンクロできます。マジョラムをS召喚するには大体この2パターンが成り立つかどうかを見極めながら展開します。
構築の見直し
ピオネが入ることで構築を見直しました。それがこれです。
今まで入れなかったイービル・ソーンを入れました。理由は簡単です。イービルソーンを2枚以上素引きして事故るデメリットより、採用することで上振れるメリットのほうが上回ったからです。こいつはピオネと最も相性のいいカードです。超貴重なピオネを1枚でリンク召喚できる上に、ピオネでめくれば即座に2体増えます。ここが重要で、ピオネで出したモンスターはリンク素材にできません。しかし効果は使えます。なのでイービルソーンの効果で2体出せばその2体はリンク素材にできるのでジャスミンを簡単に出せます。ヤバすぎです。しかも今回はマジョラムを積極的に使うので地味なバーンがアロマ組にとってめちゃくちゃ重要になります。とにかくイービルソーンはヤバいです。
あとは薔薇恋人を1枚にしました。ぶっちゃけこのデッキはサーチ・リクルートが半端なく多いのでピン挿しのカードにも容易にアクセスできます。今まで薔薇恋人は消耗品だったので2積みしてましたが、ピオネでアクセスできる確率が上がったこと、2枚被ったときに死に札になり事故に繋がることを考慮して減らしました。実際薔薇恋人は展開に絶対必要なカードではなく、アクセスしたときにどう使うか考えればいいだけなので問題ないです。
空いた枠には新規のこいつを入れました。
《セリオンズ“リリー”ボレア》
こいつの役割はシンプルです。ただのssできる植物族。それだけです。他のセリオンズカードを入れることも少し考えましたが、ピオネを活かすにはデッキ内の植物族を少しでも多く入れることが重要なのでそれを阻害する他種族のモンスターや魔法罠は採用しません。なのでリリーボレアの役割はただssできるだけの植物です。しかしこれがけっこう大事で簡素融合には一歩劣るものの、ほぼ状況を選ばずssできる貴重な植物族です。これができる植物族はほとんどいないので採用しました。特にこいつは☆8なので六花絢爛でスノードロップ、ヘレボラスと合わせてサーチする選択肢にできます。なので非常に使いやすいです。しかし被ると事故に繋がるのでピン挿しにしました。
一人回しした結果
今回の構築では六花デッキであることを前提にしているのでデッキトップを操作することを初めから諦めています。そこまですると六花デッキとして破綻すると思ったからです。その代わり構築の段階でピオネで2体以上出せるように植物族の比率を増やすようにして最大限の結果を得られるようにしています。はっきり言ってやってることはアダマシアと一緒です。では実際どの程度成功し、どの程度失敗するのか、またその結果できる最終盤面はどうなるのか、30回一人回しして検証しました。先攻1ターン目、初手ハン5枚で、相手からの妨害なしという想定で、ジャスミン、カンザシ、ティアドロップ、ハイペリュトン、マジョラムの5体をどの程度の確率で召喚できるか検証しました。下記がその結果の表です。
備考欄解説
恵みの風なし;ピオネで落ちた
初手の○○;初手ハンで握り、展開に一切絡まず死に札になったカード
場の○○;自身の効果などで最終盤面にいるモンスター
ライフ差なし;イービルソーンのバーン、ローリエの回復もなくターンエンドした盤面
カード名のみ記載されているもの;サーチ・サルベージして手札に残ったか場に伏せたモンスター・魔法・罠
ピオネで2体出る確率
上記の構築(40枚デッキ、その内植物族29枚、ほぼ3/4が植物族)で30回一人回しした結果
ピオネで2体出せた回数:24回
ピオネで1体出せた回数:6回
ピオネでssできなかった回数:0回
確率的に言えば2体出せるのは80%。めちゃくちゃ良い結果ではないかと個人的には思います。またピオネで魔法罠がめくれても、六花魔法罠ならストレナエでサルベージできるのでその場合はそこそこ強いです。一応カウントしてないときの一人回しでもこれとは別に30回以上はしたと思いますが、それ込でもssできなかったときは1回しかありませんでした。つまり60回以上回してもssできないのは1回しか起きないということでした。結論として、ピオネは2体出せるのがほとんど、悪くても1体、0体のときは気にすることはないといったくらいの感触でした。
イービル・ソーンによる事故の確率
イービルソーンが絡む事故の種類は2種類あります。1つは初手で2枚以上来ること。もう1つはピオネで2枚以上めくること。どちらもイービルソーンの効果の意義がほぼなくなるのでかなりキツイです。その確率も検証しました。
初手でイービルソーンが2枚以上引いた回数:0回
ピオネでイービルソーンを2枚以上めくった回数:1回
恐ろしいことにイービルソーンの事故はほとんどありませんでした。どちらかというとイービルソーン関係ない手札事故(恵みの風素引き、ヘレボラスとエリカが初手で被るなど)のほうが起きてた印象でした(それでも最終盤面は強力なものになりましたが)
最終盤面の確率
検証した全部の初手で、最終盤面がどうなるかを記録しました。ここでの最終盤面は今までのブログ記事で解説した、ジャスミン、カンザシ、ティアドロップの3体のもの、これにハイペリュトンが加わるもの、それに更にマジョラムが加わるもの、以上の3パターンを目指すものとしました。手札や、めくり次第では上記とは違う盤面にもなりうるのでジャスミン、カンザシ、ティアドロップ、ハイペリュトン、マジョラムの内、誰が出るかということと、残り手札、伏せてる罠に何があるかを検証しました。
ジャスミンが出せる確率:100%
カンザシが出せる確率:100%
ティアドロップが出せる確率:100%
ハイペリュトンが出せる確率:97%
マジョラムが出せる確率:67%
今までの六花ではジャスミン、カンザシ、ティアドロップの3体が並ぶのが基本で、上振れるとハイペリュトンが並ぶくらいでした。マジョラムなんてごく稀にしか使わず、5体並ぶのは不可能くらいでしたが今回の結果はとんでもないものでした。5体並ぶ確率は6割強。弱くてもハイペリュトンは当たり前レベルです。表には記載はありませんが、ほとんどの場合、ハイペリュトンの効果でローリエをX素材に吸収しているので相手ターンにジャスミンでサーチが可能です。ライフに変動がない場合は備考欄に記載があります(これはミスなのですが、簡素融合を使用した際はこちらがライフ負けている状態になります。そちらも記録すればよかったです。ただ簡素融合が絡んだ展開でも相手ターン中に回復してライフを上回ることはできます)
ピオネのめくりの結果と照らし合わせると1体しか出せない場合はやはりマジョラムまではほぼ行かないし、例え2体出せても、必ずマジョラムまで行くとは限らないということが分かりました。しかし、どんなに事故っても最低3体は並べられることは分かりました。今までの六花と比べると段違いの展開力です。弱いときはカンザシとティアドロップ止まりという盤面もそこそこにありましたが、今回の検証では1回もありませんでした。ピオネ(とイービルソーン)のおかげで展開力と安定性が飛躍的に向上したのは間違いありません。
検証結果を踏まえて
ピオネが六花に与えた影響は凄まじいです。もちろん今回はイービルソーンとリリーボレアも入れたのでピオネだけのおかげではありませんが、それでもその影響は計り知れません。もちろん今回の検証結果はカジュアル決闘で先攻時に回したときが前提なので、後攻時にどうなるかは実際に決闘した上での判断になります。とは言え初手5枚でここまで動けるなら6枚なら更に動けるし、元々後手の場合は無理に展開せずアルセイ、オレイアを使って相手の盤面をはがすことを優先するのでまた違った動きにはなりますが、どちらにしてもピオネが強いことには変わりないでしょう。
今後の植物族ないしは六花の強化の入り方次第ではこの展開型で公認大会、ひいてはCSでの使用もあり得なくはないと思わせてくれるほどの結果だったと思っています。もちろん今のままでは到底無理なのでしばらくは身内などとやるくらいに留めておくとは思います。しかしここまで先攻で強力な布陣がしけてしまうとカジュアルで使うにもオーバーパワー感は否めないので相手のデッキを選ぶようにはしないといけないと思います。
最後に
ピオネの登場は六花に限らず森羅や植物全体に大きな影響を与えたと思います。すでにマシュマックを使った先攻ワンキルもあるらしいです(ピオネが悪いというよりは大体マシュマックのせい)。
ストレナエ以降全く音沙汰ない六花新規ですが、六花ではない植物族の新規は少しずつ増えているし採用可能なもの(ストレナエ以降でも、イングナル、ハイペリュトン、バラガール、簡素融合など)も出ています。その度に構築や展開の見直しなどを行って磨き続けているのでまだまだ可能性はあると思います。そしてシークレットシャイニーボックスが続けば、行く行くは六花の番が回ってくることも想定できます。なので今はあるものを駆使して考えていこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでも六花使いの参考になればと思います。また六花に変化があれば記事を書こうと思います。そのときはまた読んでいただけると幸いです。今回はこれで失礼いたします。どうもありがとうございました。