こんばんは、タッキーです。
前回の六花の記事を書いてから、また新しい展開パターンを見つけたので今回も六花の記事です。各六花や植物族モンスターなどの解説は六花デッキの構築、採用札について - タッキーの決闘の記録で紹介してますのでそちらをどうぞ。
前回の展開パターン「4体展開」
まずは前回の記事で紹介した展開をおさらいしたいと思います。
前提として自分の六花デッキはあくまでカジュアル志向構築で、相手にも同じレベルのデッキを使ってもらって初めて面白いデュエルができます。妨害するよりも展開することに重きを置いていまので、初手ハン全てを展開に全振りできるように構築しています。そこをご理解いただいた上で読んでもらえればと思います。
ブログ用の六花デッキの展開例を動画にしました。
— 決闘者タッキー (@duelist_tacky) 2020年10月14日
適当な初手ハンで盤面に☆4を2体含む植物4体展開できれば、最終盤面リンクジャスミン、カンザシ、ティアドロップ、手札に絢爛まで行きます。 pic.twitter.com/FaAfI44chI
(この動画、本当にテキトーにドローして展開したけど、残った手札上振れしすぎだ・・・)
ジャスミン効果ストレナエリリース、ロンファss→処理後ストレナエ効果カンザシss→ロンファ効果ヘレボラスss→処理後カンザシ効果スノードロップss→ヘレボラスとスノードロップでX召喚ティアドロップ
4体展開という名前はこの展開を行うための条件として、リンクジャスミンとストレナエを同時に出すこと=植物4体(内2体は☆4)を展開する必要があるため、こう名付けました。
4体展開する過程は毎回初手ハンを見てどうすればできるか考えながら行いますが、ジャスミンとストレナエさえ出せれば後は共通です。一度ロンファを挟むことでカンザシの効果を誘発させています。
しかし4体の中に予めヘレボラスがいれば、ジャスミンのリクル対象は何でもよくなります。墓地のヘレボラス効果でリクル対象をリリースすればそれでカンザシ効果が誘発します。なのでそのときはマルデルを持って来ればエリカ、ヘレボラスなどをサーチすれば相手ターンに備えることができます。
この六花デッキでは常に初手ハンでこの4体展開を目指すことを心がけています。妨害はティアドロップ1回だけですが、カンザシのおかげで効果破壊の身代わり、ライフが上ならジャスミンで戦闘破壊耐性があるので守りはそこそこ堅く、仮に盤面が全滅しても墓地にひとひら、ヘレボラスなどの墓地アドがあるので十分巻き返せます。後攻で展開するときはドローフェイズの1ドロー分、展開に使える札が増えるので多少は妨害を踏み越えやすくなります。
この展開ではストレナエ、カンザシ、ティアドロップの効果をフルで活用でき、メインの全ての六花にも役割を持たせることができるので、非常に気に入っています。特に、使いづらい効果のシクランを手札に握っておけば、カンザシで身代わりリリースに使うことで安全にシクランを相手エンドフェイズに蘇生できます。
新しい展開パターン①「5体展開」
新しい展開パターンは上記4体展開を更に発展させたものです。
これはBLAZING VORTEX新規の弓イングナル、ハイペリュトンが登場したことで生まれた展開パターンです。
妖精弓士イングナル
イングナルは貴重な釣り上げが可能なモンスターです。六花は基本的に場の植物をリリースして自身を出すだけなので、盤面の数は変わりません。イングナルは0:1交換を可能にするのでアドバンテージ上、重要な存在になります。上記4体展開を行う場合、基本は手札を4枚消費するのが普通ですが、イングナルが絡めば3枚消費で済むようになります。つまり残りがヘレボラスやエリカ、素引き深々や薄氷などになれば妨害量が増えるのです。なのでイングナルは非常に強力です。
神樹獣ハイペリュトン
ハイペリュトンはテキストのまんまです。妨害です。ただ、素でXするには☆9二体、つまりマルデルにスノードロップ効果を使わないと出ないです。こいつの最大の強みはストレナエで出せることです。X素材を補充する効果を持っているためストレナエで出してもX素材の少なさを気にする必要がないので、相性は抜群です。
今回の新しい展開パターンではこの2体をフル活用します。
ブログ用カジュアル六花デッキ展開例その1
— 決闘者タッキー (@duelist_tacky) 2020年12月14日
適当なハンド5枚で植物5体展開(ヘレボラス込)するとリンクジャスミン、カンザシ、ティアドロップ、ハイペリュトンが並ぶ。 pic.twitter.com/t9R4AGpeIC
ジャスミン効果ストレナエリリース、イングナルss→処理後ストレナエ効果ハイペリュトンss、イングナル効果☆6蘇生→☆6二体でX召喚カンザシ→残った1体をリリースしてヘレボラスss、チェーンハイペリュトンX素材補充→処理後カンザシ効果スノードロップss→ヘレボラスとスノードロップでX召喚ティアドロップ
展開の条件は「イングナル未使用で植物5体、その内2体を☆4、さらにヘレボラスを5体の中に入れるか墓地に置く」。
4体展開の中にハイペリュトンが増えたことになります。展開の都合上、ハイペリュトンに補充できる素材はほぼモンスターしかないですが、それでも十分です。またカンザシのX素材が残っているので、ティアドロップで相手モンスターをリリースした後に何かしら蘇生できます。(ちなみにジャスミンのリンク先をカンザシ、ティアドロップにしているのは可愛い可愛い二人を守りたいからです。)
初手ハンを見たときに(これは上振れそうだな・・・もしかして5体展開いけそうじゃね?)と思えたら実行していますので、できるかどうかは初手ハン次第ですが、構築を寄せている上に死者蘇生ロンファを同時に引いたときや、141、おろ埋などが来たときはこの5体展開に繋がりやすいです。
新しい展開パターン②「3体妥協展開」
これは文字通り事故って妥協するしかないときの展開バリエーションの1つです。
初手に深々薄氷風花など、絶対展開に絡められない札が2枚来たり、プリムやボタンなどが2、3枚同時に引いてどうしようもないとき用です。
ブログ用カジュアル六花デッキ展開例その2
— 決闘者タッキー (@duelist_tacky) 2020年12月14日
ハンドがめっちゃ弱いとき用の妥協盤面。ティアドロップ、カンザシが並ぶ。 pic.twitter.com/4LpLrtsnRB
ジャスミン効果1体リリース、イングナルss→イングナル効果☆6蘇生(スノードロップの☆変更効果未使用ならスノードロップでも可)→☆6二体でX召喚カンザシ→ジャスミンをリリースしてヘレボラスss→処理後カンザシ効果スノードロップss→ヘレボラスとスノードロップでX召喚ティアドロップ
前提条件は「イングナル未使用で、植物3体、さらにヘレボラスを3体の中に入れるか墓地に置く」
これの妥協している点はストレナエを出していないので絢爛をサルベージできていない点です。それでもひとひらやヘレボラスという墓地アドがあれば、返しは十分行えますし、カンザシがいるので守りは多少は堅いです。
一応スノードロップ、ヘレボラス、プリムのような展開になればストレナエは出せますが、その場合、最終盤面は1素材ティアドロップ、守備ヘレボラスまでしか行きません。せっかくの墓地アドとして使えるヘレボラスを除外され得る状況に置かなきゃいけない上にティアドロップは1素材しかありません。
絢爛を取るか、絢爛以外を取るかという選択になると思いますが、状況を見ながら判断するしかないでしょう。(個人的にはヘレボラスを除外するのは嫌なのでこっちの展開はしたくないですが)
現状の構築
モンスター29枚、いかにも展開デッキって感じがしますね~。今回新しく聖天樹の幼精、アロマージ・ローリエを採用しました。(配置的にローリエが「自分、六花ですけど?」みたいな雰囲気出してる)
アロマージ・ローリエ
今までアロマガーデンを採用していましたが、入れ替える形で採用しました。なぜこいつに注目したかというと、サンアバロンの展開を考えた人が使用していたからです。六花関係ないですwwwアロマガーデンも4体展開の上では割と強い部類に入るカードでしたが、上振れカード感がぬぐえませんでした。何より2枚被ったときが地獄でした。それに対しローリエは被っても強いことが分かりました。
このデッキでは回復できるカードはローリエの③のテキストしか存在しません。なのでローリエの効果は、1枚目で③を使い、2枚目で①効果自身ssという流れでしか運用できません。逆に言うとそれが2枚被っても強い理由なのです。そして何よりアロマガーデンと違ってモンスターなので、ジャスミンのリンク素材にしながら回復できます。つまり即座にサーチが行えます。これが一番大きいです。しかもどこから墓地に行ってもライフ回復できるので、にん人、141のコストにしたり、おろ埋で直接落とすことすら意味があります。例によってモンスターなのでサーチリクルートは超簡単です。しかも☆1なので、ひとひらとあらゆるサポートを共有できます。ローリエが絡んだ展開は必ずライフ回復するのでジャスミンの戦闘破壊耐性も適用できます。そして5体展開にローリエを絡めた場合、ハイペリュトンのX素材にローリエを使えます。つまり相手ターン中にX素材のローリエを使ってハイペリュトン効果モンスター効果無効→ライフ回復→ジャスミン効果サーチ、という流れが組めます。そのサーチでヘレボラス、エリカ、シクランなどを持って来れば布陣はより強力になります。これは明確にアロマガーデンにはない利点です。こうした点から採用に至りました。ちなみにシンクロモンスターがいないのでチューナーにする効果は使いません。
ただメリットばかりのローリエにも決して無視できないデメリットがあります。
それは・・・
男ということ。
これまでマルデルや薔薇恋人、バラガールと六花以外のモンスターすらも女性モンスターばかりで人間の男はいませんでしたが、ローリエの採用でそれがとうとう崩れてしまいました。なぜマジョラムやジャスミン、アンゼリカ、ローズマリーと女性モンスターも多くいるアロマの中からローリエという男の効果が一番相性が良くなってしまったのか・・・。ローリエというロリっぽい名前なのにロリじゃなくてショタとか・・・(ちなみに自分は男の娘・女装少年は好きですがショタは好みではありません)。これじゃローリエおねショタデッキになってしまう・・・。しかもこいつアロマガーデニングのイラストでマジョラムに微笑まれて照れてるんだよなぁ!!
聖天樹の幼精
ただの中継地点。効果は使いません。ってか使えません。ゲニウスロキもサンヴァインもいないので。
ただこいつは現状唯一の☆4以下植物1体で出せるリンク1植物なんです。
つまりにん人や薔薇恋人を即座に墓地に送れるんです。
これが相当重要で、まあハリファイバーからジェットロン、ジェットをリンクリにして自己再生する流れとやってることは一緒ですね。とは言えこのデッキはリンク値を伸ばすデッキではないので、意味合いとしては墓地で発動する効果を即座に起動するために行います。いままでこいつなしでもなんとかなるパターンのほうが多かったんですけど、4体展開の成功率が今まで8割だったとしたら、こいつのおかげで8割5分くらいまでは上げられたと思います。事故ハンを事故じゃなくさせてくれるため、こいつ(というかリンク1植物)は必要だと感じました。
ただぶっちゃけると、メイン、EXともにどのモンスターもほぼ全ての効果をフルで活かしているのに、完全に効果を捨てて経由するためだけのモンスターを採用しなきゃいけないのは、洗練されたこの六花デッキにとってナンセンスなんですよね。
不採用札
- イービル・ソーン
この六花デッキの大きな特徴として、素引きNGでデッキの中に眠っていなきゃいけないカードは、存在しないことが挙げられます。どのカードも素引きしてもスノードロップや薔薇恋人で手札から展開できるし、デッキではロンファ、ジャスミン、超栄養太陽でリクル、ジャスミンとマルデルでサーチ、と手札に来ようがデッキに眠ってようがどのモンスターにもアクセスが非常に容易なのです。そのおかげで引いちゃいけないカードを引くことによる事故をなくせて、ストレスフリーでデッキを回せます。イービルソーンは単純に1:2交換取れる優秀なカードですが、その分2枚以上引くと事故るという無視できないリスクを抱えます。これは上記の特徴を潰してまで採用したいリスクには見合わないと思い不採用にしています。
イービルソーン同様素引きNG札を入れたくないため不採用です。ドリュアスでサーチできるカードは現状、シュラインしかなく、これを採用すると素引きした時点でディスアドです。予想guyなどの併用も検討するとなおさらゲニウスロキは素引きNGになってしまいます。
またサンアバロン、サンヴァインのギミックは元々連続リンク召喚を前提としています。しかし六花はX召喚カテゴリーかつ、レベルが☆4より高いものが多いです。レベルを持たないリンクモンスターはX召喚とかみ合わないし、上級以上の六花モンスターはドリュアスの素材にもできません。お互いに噛み合いが悪い部分がそこそこ存在しています。なのでサンアバロン達は不採用にしました。
- オフリス、ダーリングの出張セット
現在オフリス側が制限ですが、仮に無制限だったとしても不採用だと思います。ダーリングとダーリングでサーチするカードが素引きNGになってしまうためです。
- 強金、金謙
不採用理由:キモいから
まあさすがにそれだけではなくて、強金に関しては万が一にもティアドロップが全滅したら勝筋が消滅してしまうため、リスクを許容できないからです。金謙に関してはぶっちゃけ採用しても良さそうな気はします。が、被ったときが弱すぎのと6枚除外はEXの枠的にかなりきつく3枚除外しか選べなさそうというのもあります。どちらにしてもEXデッキが大事な戦力であるこのデッキにとって、そうまでして入れたいほど事故を回避したいとは思っていません。(まあカジュアルデッキなら誘発や罠気にしないで済みますからね)
- ワンチャン
☆1モンスターが多いので採用は可能ですが、不採用です。アロマモンスターの効果を活かすことが多くなってきたので、セルフバーンを受けることが展開上大きなデメリットになってしまうためです。そもそもワンチャンなしでもひとひらへのアクセスは高確率でできるので過剰気味な印象もあります。
最後に
これまで植物族モンスターやサポートにはほとんど目を通しました。森羅、アロマ、捕食植物、蟲惑魔、ナチュルなどカテゴリーに属するものも確認しましたが、やはり上記4体ないし5体展開に貢献するもので、素引きNG札にならないカードはそうそうないです。ですが、まだ自分が気付けていないだけで実は非常に相性が良いカードが存在する可能性もあるため、引き続き六花の構築の研究は続けていきたいと思います。特に植物新規が来たら真っ先に検討します。六花デッキはCSレベルでは全く見かけないデッキなので、使い手が少なく研究もまだまだな部類に属していると思っています。展開デッキは多くの人が使い、展開例を共有し合うことで使い手同士がより良い展開パターンを生み出し切磋琢磨できます。なので少しでも他の方の参考になればと思っていますし、新しい展開パターンを見つけられればまたブログに載せたいと思います。
最後に、このブログが六花デッキを使用している方の参考になれば幸いです。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。